議 題
指定管理施設の管理の業務又は経理の状況及び県が出資している法人の経営状況の調査の件
審査の概要
審査に先立ち、7月26日の部局審査において、山田委員の山梨県土地開発公社に関する質問について、宮崎地域創生・人口対策課長より答弁があった後に、山梨県環境整備事業団に関する答弁の訂正が、村松環境整備課長よりあった。
次に、午前10時9分から11時27分まで県民生活部、県土整備部、リニア交通局所管の指定管理施設関係、午後1時1分から午後2時15分まで教育委員会、福祉保健部、企業局所管の指定管理施設関係について審査を行った。
質疑 山梨県御勅使南公園関係について
渡 辺 376ページの4、利用状況、利用者満足度の状況のところを見ますと、御説明にもありましたように、昨年度より大幅に利用実績が増加していると。そして、その下の5、運営目標の達成状況も見ますと、来園者数、また、有料公園施設使用者も含めて目標値を達成しているというようなことが見てとれます。これの要因として、リニューアルしたこととともに、ホームページ、あるいはSNS等を活用して情報発信を行ったと記載がありますけれども、このうち、SNSについては幾つか種類があると思うのですけれども、具体的にどのSNSで、また、どのように発信したのかお伺いいたします。

都市計画課長 委員の御意見のとおり、SNS、ソーシャルネットワーキングサービスとうのは交流サイトと呼ばれますインターネット上で情報交換するサービスのことでございます。このサービスを運営するソーシャルメディアにつきましては、委員もおっしゃるとおり幾つかの会社がありまして、代表的なものにはツイッター、あるいはフェイスブックといったものがございます。当公園ではフェイスブックを使って、この公園を登録している皆様に、その催しものの情報提供を随時行わせていただいているという状況でございます。
渡 辺 今後もそういった若者向けも含めてSNSを活用して、この施設の情報発信に努めていただければと思います。
続いて、378ページ、収支状況のところなのですけれども、そのうちの収入の部の中の、指定管理者委託料についてです。平成27年度は7,990万円余となっております。平成26年度は7,850万円余ですけれども、増加している理由はいかがでしょうか。
都市計画課長 御勅使南公園の主な施設の中には、ラグビー場がございます。この芝生の管理は非常に重要だと考えておりますけれども、この芝生は2年から3年に一度、エアレーション作業というのを行う計画になっております。エアレーションというのは水はけの改善ですとか、根切りですとか、病気予防のため、地面に穴をあけて、地中へ空気を供給する作業のことを言いますけれども、これは毎年する必要はなくて、2年から3年に一度、芝の状況、グラウンドの状況を見ながら実施しているわけですけれども、たまたま平成26年度は実施する必要がない年度だと指定管理者、それから県のほうでは考えておりまして、7,800万円余という委託費で契約しましたけれども、27年度につきましては、このエアレーション作業が必要だということで7,900万円余の委託費となっています。
渡 辺 差額の140万円余の主な要因は理解いたしました。
続いて、同じところの支出の部分ですけれども、Bの支出額計の中で、一番最後のところに植栽管理費(直営分)と記載があります。そして、下のほうに行きますと、外部委託、外注として植栽管理という形で計上されていると思うんですけれども、そもそもなぜ直営と外部の区分けがあるのかという部分についてお伺いいたします。
都市計画課長 指定管理者であります富士グリーンテックは植栽業務にたけた会社でございまして、基本的に植栽管理についてはグリーンテックが自社で管理できると考えておりますけれども、選定作業や草刈り作業などの植栽管理作業については、やはり必要な時期に作業を行わなければならないということがございまして、どうしてもこのように面積が広い公園等では作業が集中する時期には指定管理者だけでは対応できないという状況が生じてしまいます。そういったときに外部委託によって補っているために、直営部分と外部委託という形で経費の計上が出てきているということで御理解いただきたいと思います。
渡 辺 通常時の植栽管理については、この指定管理者が行っていけるけれども、ピーク時になると直営では足りないので外注で補うということで、総合的に年間のかかる費用等を考えて分けられたということで理解いたしました。
続いて、380ページ、評価結果の部分の上から4つ目、収支状況のところの指定管理者の自己評価のところに、「光熱費はデマンド装置の設置でピーク電力を調整し、抑制しています」という記載がございますけれども、ちょっとまだよく理解できていませんので、具体的にはどのようなことを行ったのかお伺いいたします。
都市計画課長 こういった公園等の電力の契約は、一般家庭の契約とは違って、法人対象の契約になりまして、当公園の電力の契約も、毎時刻々と変化していく需要電力の最大値によって契約電力が決定し、1年間の料金に反映される仕組みとなっております。これをデマンド料金制というふうに電力会社のほうでは言っております。ですから、この需要電力を監視するデマンド装置というものを設置しまして、最大値を抑える努力をすることで電気料の節減ができるということです。その最大値が大きくなってしまうと、1年間の基本料金が全て高くなってしまうので、できるだけピークが高くならないような形で運営をしていくと、電気料の節減につなげられるということのようです。具体的には、当公園ではラグビー場に日中散水する際に大きな電力を使うことになりますので、散水時にモニターを見ながら、目標値を超えないように努力しておりまして、もし超えそうなときには管理事務所のエアコンを切るなどして調整をして、ピーク電力が大きくならないような努力をしています。そういうことを一応ここで書かせていただいているということでございます。
渡 辺 節電に向けての努力は理解いたしました。それでは、次ですけれども、377ページの3番、補修工事等の状況、平成27年度を見ますと、この指定管理者が行ったもののみがここに4つほど記載されているんですけれども、先ほど御説明があったように、平成27年度には県が発注した工事はなかったと理解しておりますけれども、この施設も設置が昭和61年と、もう30年ぐらい経過しています。老朽化等が心配されるのですけれども、この施設については、老朽化対策については今までどういったことをされてきたのか、あるいは今後やる予定にどういったものがあるのかを最後にお伺いして質問を終わらせていただきます。

都市計画課長 委員御指摘のとおり、調書に出しております377ページの平成27年度の補修工事の状況については、県が実施した補修工事の記載がないわけですけれども、これはたまたま27年に県が補修工事を行う必要がなかったということだけでありまして、例えば平成25年にはラグビー場のスタンドの改修を行っておりますし、平成21年度、22年度ぐらいには老朽化した遊具の改修も行っております。今後は、平成26年度に山梨県都市公園長寿命化計画を策定しておりますけれども、この計画に基づきまして計画的に老朽化施設への対応を行ってまいりたいと考えているところでございます。