平成28年3月定例議会 農政産業観光委員会

オリンピック・パラリンピックおもてなし向上事業費について

 渡 辺 観の8ページ、高木委員の関連質問にもなるのですが、マル新、オリンピック・パラリンピックおもてなし向上事業費について質問します。この事業内容にはパラリンピックおもてなしフォーラムの開催となっているのですが、このオリンピック・パラリンピックに向けての観光客増加が見込まれる受け入れ態勢を整備する目的で、なぜパラリンピックに着目して、今回やられるのか、これまでの経緯を含めて、このフォーラムの目的についてお伺いいたします。

 観光振興課長 オリンピック・パラリンピックのフォーラムにつきましては、東京都に本県が隣接していること、また、世界遺産の富士山があるということで、オリンピック・パラリンピックの前後には非常に観光客が多くなると見込んでおります。そのために、昨年、一昨年とオリンピックフォーラムということで、このフォーラムを開催させていただきました。また、本年は障害がある皆さんへ心のバリアフリーとか、おもてなしの醸成といったこと、また、誰もが気軽に旅行ができるといったツーリズムの促進とか、受け入れの対応といったことも考える必要があると判断しまして、オリンピックと、パラリンピックも同時に行われるものですから、パラリンピックを対象とした形でフォーラムを開催させていただくことといたしております。

 渡 辺 そういう形で行われるということでありますけれども、このフォーラムに来ていただく動員の対象といいますか、メーンターゲット、障害者の方々にも来ていただきやすい県をつくっていく中で、どういった方に来ていただきたいのか、続けてお伺いいたします。

 観光振興課長 来ていただく方につきましては、県民の方を対象とはしておりますが、特に観光客の受け入れを行っていただく観光の関連事業者の方、あるいは市町村の観光担当者の皆さん、また、スポーツ選手であるとかスポーツ活動を行っている学生の皆さんを対象に来ていただくよう取り組みたいと考えております。

 渡 辺 ぜひ、今後、オリンピック・パラリンピックに向けて観光客がどんどんふえていくと思います。そんな中で、観光立県山梨県ですので、障害を持った方々も含め、シニアの方々、家族連れの方々、いろいろな方にこの地域を訪れていただきたいと思っております。ぜひこういったフォーラムの開催をしていただいて、意識を醸成して、整備環境についてどんな点に問題があるのか、どんな点が整っていて県の強みになるのかといったところをぜひ、周知できるようなものにしていっていただきたいと思いますが、やっぱり一度だけではなかなか醸成も大変だと思っております。ぜひこのまま継続して続けていっていただければと思うと同時に、全県的な取り組みで行っていっていただきたいと思います。甲府地域のみならずいろいろな地域で今後も開催していっていただきたいと思うのですけれども、最後に、今後の継続と、ほかの地域での開催についてお伺いいたします。

 観光振興課長 会場というか、どういった地域でやるかといったことにつきましては、今回の場合、交通の利便性も高く、スポーツをやっている学生も多いということで、山梨学院大学を予定しておりますが、そういった中で、来ていただく方にアンケートをとったり、皆様の需要といいますか、こちらの要望もお伝えするような中で取り組みをしっかり進め、また、その大会を見ながら違った地域でも可能であるということになれば、ほかの地域での働きかけも強めたいと考えております。