平成30年6月定例会 総務委員会会議録

◆やまなし出会いサポートセンターの富士吉田窓口について

●渡 辺 やまなし出会いサポートセンターの富士吉田窓口について何点かお伺いしたいと思います。この件につきましては、さきの予算委員会でもさせていただいたのですけれども、富士吉田の市民会館の会議室を使って、5月初旬から運営が始まったと承知していますが、まずはその利用状況についてお伺いいたします。

 

●県民生活・男女参画課長 出会いサポートセンターの富士吉田窓口につきましては、今おっしゃられたとおり、富士吉田の市民会館の会議室で5月6日から開設をしたところでございます。

 開設から6月17日まで、25日間における利用状況ですけれども、特に土日を中心に閲覧の会員の方が多くいらっしゃっていまして、利用者は今、67名と聞いております。今までやはり甲府だけだったものが富士吉田のほうに窓口ができたということで、会員の方の利便性も図られているのではないかと感じているところでございます。

 

 

●渡 辺 67名ということで、2カ月弱の中では、まあ順調にいっているのかなとも思うのですけれども、もともと国中のほうにあって、なかなか富士東部地域の方が利用できないがゆえに富士吉田地域に設置したという経緯だと思います。

 そのような中で、私が承知しているのは、富士吉田の市民会館の会議室は暫定的なものであって、どこか別のところに常設の窓口の設置を検討しているという予算委員会の答弁だったと思うのですけれども、その常設の窓口の設置についてはどのようにお考えなのかお伺いいたします。

 

●県民生活・男女参画課長 常設の窓口につきましては、委託先であります山梨県法人会連合会とも協議をしてきたところでございますけれども、このたび立地の面、あと広さの面、セキュリティーとか駐車場の確保という面から最適であるというところで、富士吉田市の下吉田に山梨中央銀行の旧吉田支店があったところでございますが、現在、本町通り出張所となっている店舗をお借りすることができましたので、そこを常設窓口にすることといたしました。

 そこにつきましては、来週7月7日にオープニングセレモニーを行いまして、報道関係者の方にも内覧会を開催したいと考えているところでございます。

 

●渡 辺 長富士吉田市内にある本庁通りのATMのところに常設の窓口を設置ということになって、来月にはオープニングセレモニーということでございます。富士吉田市のみならず、富士北麓地域、富士東部地域にも結婚相談の需要は大きくあろうかと思います。それに対応できるような常設の窓口になっていっていただきたいなと、そのように思っているんですけれども、まだ当然ながら周知は進んでいない段階でございます。

ぜひとも地元の方々に知っていただいて、活用していただいて、少子高齢化対策にも資するような、そういった常設窓口になっていただきたいと思っているのですけれども、今後の周知についてどのようにお考えなのかお伺いいたします。

 

●県民生活・男女参画課長 富士吉田窓口の周知につきましては、地元の富士吉田市を初め、近隣の市町村と緊密に連携していくことが必要だと考えております。その市町村の担当者ですとか、その地域で活動されています婚活の支援団体の皆様方と情報の交換、情報の共有を図りまして、広く窓口をPRしていきたいと考えております。

 また、その窓口を拠点としまして、地域の市町村に出張で出向くようなことも考えておりますので、地域の中で1人でも多くの方に御利用いただくような形で周知を図ってまいりたいと考えているところでございます。

 

●渡 辺 ぜひよろしくお願いしたいと思います。

富士山保全協力金について

●渡 辺 次に、もう一つお願いいたします。富士山保全協力金についてであります。先日の一般質問の中でも聞かせていただいたのですけれども、それに関連して幾つか、富士山保全協力金の協力率の向上について何点かお伺いしておきたいと思います。

 先日の一般質問の答弁では、協力金の協力率の向上に向けて、昼間のスタッフの重点配備ですとか、電子マネー等の決済の実証実験を行うというような答弁だったと承知しているのですけれども、それ以外にも地元あるいは登山者からさまざまな要望等があろうかと思います。

 その中の1つとして、六合目の仮設トイレについてであります。七合目にある公衆トイレは何年か前に改修されて、快適な状況になったということをお伺いしておりますけれども、六合目も大変な登山者の方で、六合目こそまさに登山道に登り始める手前で、皆さんそこでトイレ休憩等を取っていることが多く、また、下山してくる方もそこを活用するというようなこともあって、大変利用度の高いトイレなのですけれども、いまだにおいが臭いですとか、衛生面であまりよくないという声も伺っております。

 この六合目のトイレを快適なものにしていくということに対して、ぜひ協力金を使っていただきたい、もっと拡充してもらいたいというような声を伺いますので、その点について今年度どのように考えていくのかお伺いいたします。

 

●世界遺産富士山課長 富士山保全協力金の使い道の一つであります六合目の臨時の仮設の公衆トイレにつきましては、これまでし尿を燃やす方式であったために悪臭が発生しておりまして、御指摘のような意見が登山者等からもございました。このため、ことしの夏から、し尿を微生物で分解する、いわゆるバイオトイレ式の仮設トイレをレンタルいたしまして、今までよりもにおいの発生が抑えられて、また、快適なトイレとなることが期待されます。協力金の使い道の一つでもございますので、協力金への理解も高まるものと考えております。

 

●渡 辺 燃焼式からバイオ式へのトイレの変換ということで、昨今、登山者は女性の方も多いので、ぜひ維持管理等に努めていただいて、快適なものにしていただきたいと、そのように考えております。

 また、協力率の向上に向けて、昨今、外国人登山者がふえてきているというようなお話が新聞紙上でもあります。特に中国人登山者が大変ふえてきております。昨年も五合目のところに行かせていただいたわけですが、大勢の中国人観光客がそちらにいらっしゃって、まさに登山をしようとしているところを何度かお見かけいたしました。

 そのような中で、私が聞く限りですと、中国人観光客の方は、情報収集にほとんど紙媒体を使用しないと。英語、中国語、日本語で協力金に対する協力率の向上に向けてのチラシをつくっていらっしゃると思うのですけれども、中国人観光客の方はほとんど見ないということで、スマートフォン等を通じた電子媒体で情報収集をしているということであります。そのような中、ことしの7月から始まります登山シーズンに向けて、中国人登山者に対する電子媒体における情報発信についてどのようにお考えなのかお伺いいたします。

 

●世界遺産富士山課長 保全協力金のインターネットによります外国人向けの情報発信につきましては、これまで環境省や静岡・山梨両県で運営をしております富士登山のオフィシャルサイトが主なものでございました。今夏は日本政府観光局が運営しておりまして、外国人にもよく見られている外国語のサイトへ掲載することを考えております。

 また、特に中国の方に向けては、中国の方のほとんどが利用されていると聞いておりますSNSのウェイボーも積極的に使いながら、これまで以上に海外向けの情報発信を強化してまいりたいと考えております。

 

●渡 辺 ウェイボーは、私は承知していないのですけれども、多分、日本でいうフェイスブックだとかインスタグラムだとかLINEだとかっていう、そういったSNSの一種だとは思うのですけれども、ぜひ中国人の方が多数利用しているのであれば、そちらを積極的に使って情報発信していっていただきたいと思います。

 もう1点、外国人観光客の利用率の向上に向けて、五合目の総合管理センターの2階でビデオを流されていると思うのですけれども、あまり見られている方を見ていないといいますか、あまりいないというのが実情だと思います。また、一方で、富士北麓駐車場から五合目までのバスですね、四、五十分の間、音声で協力率の向上だとか、それだけじゃなくて安全登山対策だとか、登山時のマナーだとかについて普及啓発されていると思うのですけれども、その中で、せっかくそういったビデオがあるのであれば、40分から50分間のバスの中で、音声だけでなくて、日本語、英語、中国語ぐらいのビデオを、時間もありますので、流されたらいかがかと思うのですけれども、御所見をお伺いしたいと思います。

 

●世界遺産富士山課長 これまでは北麓の駐車場から五合目に行きますシャトルバスの中で協力金の呼びかけや安全登山につきまして、バス事業者の協力をいただきまして音声で確かに流しておりましたけれども、御指摘のとおり、そういうものをビデオで流すということは、音声に比べれば有効なものであると考えております。

 ことしはバス事業者のさらなる協力が得られまして、シャトルバスではございますけれども、その車内におきまして、先ほど言及されました総合管理センターの2階で流しているビデオ、安全登山や協力金の協力呼びかけのビデオの短縮版を、職員が編集いたしまして、英語、中国語、日本語の3カ国語でそれぞれ10分程度で流すことに事業者さんの了解が得られましたので、これまで以上に協力金等や安全登山などの周知を進めてまいりたいと考えています。

 

●渡 辺 今後もふえることが予想されます外国人登山者に対する登山の安全だとか協力金への協力率の向上だとか、登山のマナーだとかの情報発信について、ぜひとも積極的に取り組んでいかれることをお願い申し上げて、最後にもう1点だけ別の質問で、新聞で富士山の山小屋をシェルター化するというような報道も4月以降ありました。山小屋のシェルター化について何点かお伺いしたいと思います。

 草津の白根山の噴火を例にとるまでもなく、登山中の突発的な噴石から身を守るために、ほぼ山小屋しか守るべき場所がないんですね、登山道の中には。そんな中で、山小屋の果たす役割は大きいとは思いますけれども、そんな中で、本年度より消防庁が山小屋等の民間施設を活用した避難施設の整備について地方公共団体が補助する場合には新たに財政措置を講ずるという報道があったと承知しております。

 そこで、県は地元、富士吉田市等と連携して、本制度に即した補助の制度をこれを機会に創設していくべきだと考えているのですけれども、まず、そもそも山小屋のシェルター化というのはどのようなものを想定されているのか、また、シェルター化をするに当たってどの程度費用がかかるのか、想定されているのか、お伺いいたします。

 

●世界遺産富士山課長 最初の質問でございますが、山小屋の避難施設としての整備の概要というか、どのようなものを想定しているのかということですけれども、防弾チョッキにも使われておりますアラミド繊維という特殊な繊維がございますが、それについてある程度の噴石が衝突した場合でもそれらの繊維は貫通しないという実験の結果がございまして、国、消防庁はこのアラミド繊維を山小屋の屋根裏に張ることで避難施設としての機能を強化できるものと考えておりまして、これらに対する補助金を想定しております。

 また、2番目の質問の、経費的にはどれぐらいかということですけれども、アラミド繊維の施工にかかる経費でございますけれども、山小屋ごとに屋根の面積が異なりますので一概には申せませんけれども、概略でございますが、大きい山小屋ですと数千万円の費用がかかるのではないかと考えております。

 

●渡 辺 アラミド繊維を使った屋根の補強ですけれども、確かに山小屋も小さいものから大きなものまであると思うのですけれども、大きいものだと数千万円という莫大な費用がかかるわけであります。そのような中で、大きな意味では山小屋をシェルター化することによって山小屋にとっても利益はあろうかと思うのですけれども、幾ら消防庁が補助の制度をつくったり、県も創設したとしても、おそらく山小屋の負担もかなり大きなものになろうかと思います。

 そんな中で、さすがに屋根をシェルター化してアラミド繊維を使っても、売上につながるとか営業利益が上がるというものではないかと思いますので、なかなか山小屋の方の理解も得るのが難しいのかなと思います。ぜひとも地元と連携しながら今後も検討していっていただきたいと思う中で、最後に1つ、相当な費用がかかるという中で、登山者の安全対策に資するということで、このシェルター化に富士山保全協力金を活用してみてはいかがかと思いますけれども、最後に御所見をお伺いいたします。

 

●世界遺産富士山課長 先ほどの避難施設としての山小屋の整備に対します富士山保全協力金の充当についての御質問でございますけれども、他の補助金制度との整合性や富士山保全協力金全体の使い道にもかかわってまいりますので、富士吉田市を初め、関係者と十分協議を尽くしてまいりたいと考えております。

南都留合同庁舎移転整備事業費について

●渡 辺 課別説明書、総の4ページ。今、御説明いただきました南都留合同庁舎移転整備事業費について何点かお伺いします。水岸委員長の地元の都留市で行われております南都留合同庁舎の移転につきましては、去る4月6日に新庁舎の起工式がとり行われたということを承知しておりますし、また、今現在、設計、測量等も終わり、基礎工事に入っているということも地元として見させていただいております。

 そんな中、1日も早い南都留合同新庁舎の完成が地元では心待ちにされているのですけれども、まず最初に、今現在の工事の進捗状況、特に現段階で工期等におくれ等が出ていないのかについてお伺いいたします。

 

●財産管理課長 工事につきましては、新庁舎本館の建築工事とともに機械設備工事、及び電気設備工事に着手したところでございます。新庁舎本館の各工事につきましては、明年3月の完成を目指して進めておりますが、現時点までの工程は順調でございまして、特段のおくれは生じてございません。

 

●渡 辺 特段のおくれが生じていないということで安心いたしました。

 それでは、今回この補正予算で防災行政無線の整備の予算を計上していらっしゃると思うのですけれども、今回のこの6月補正のタイミングでこの防災行政無線等の整備について補正を計上してくるということは、そもそも想定内、ここでこのようなことになる予定だったのか、それとも何かスケジュール的な変更があって今回このようになったのか、次にお伺いいたします。

 

●財産管理課長 スケジュール等につきまして、特段の変更が生じたわけではございません。今回計上いたしました件につきましては、平成29年度9月議会におきまして繰越明許費の御承認をいただきました防災情報関連の設計委託業務に係る成果が得られましたことから、これらの成果に基づき工事費用等を予算計上させていただくものでございます。

 

●渡 辺 順調に進んでいるということで大変結構なことだと思っております。

また、この新庁舎が建つ場所は都留文科大学等もあったりして、学生の行き来も激しく、また、駅前ということでその他地域の住民の方だとか観光客の方もたくさん通るところでして、ぜひ今後は安全対策に万全を尽くしていただきながら、かつ、順調に工事を進めていただいて、早期完成を望んでおります。

そこで、最後に今後のスケジュールについてお伺いいたします。

 

●財産管理課長 今後は新庁舎本館の工事と並行いたしまして附属棟、立体駐車場を初め、今回の補正予算にかかわります防災行政無線や情報関連などの工事を進めてまいります。

 外構工事まで含めまして移転先全ての工事が完成した後、明年8月には新庁舎に移転をし、9月には都留市に現庁舎を引き渡す日程で進めてまいります。