

富士山観光エコシステムビジョン策定事業費について
渡 辺 富士山観光エコシステムビジョン策定事業費2,188万円についてお伺いしたいと思います。
まず、前提として、富士山観光エコシステムとはどのようなものなのか、伺いたいと思います。
政策企画グループ政策参事 富士山では、観光客が地元にお金を落とさないゼロツーリズム、あるいは、特定時間に観光客が集中して適正な規模を超えているオーバーツーリズムの解消が課題となっております。
そこで、富士山の保全と地域の中心産業である観光業を両立させるため、観光関連産
業が関わるステークホルダーが共通の目標や価値観に基づき、連携してイノベーション、
あるいは高付加価値を生み出すことにより、地域が発展していくための仕組みを観光エ
コシステムと捉えております。
渡 辺 富士北麓地域、富士五湖地域で大きく伸びている産業である観光を中心に地域活性化を図ると理解をしました。
一方で、富士北麓地域は観光以外にも様々な産業があり、課題等もあるところです。せっかくお金をかけてビジョンを策定していくので、地域住民が豊かさをしっかりと実感できるようなビジョンを描きながら策定していただきたいと考えています。
改めて、この富士山観光エコシステムビジョンに描く地域の将来展望について、お伺
いしたいと思います。
政策企画グループ政策参事 ビジョンの策定に当たっては、長期的な視野に立ち、地元の関係者からの意見を聞くことに加え、観光地づくりの専門家からも意見を聞くことを予定しております。
ビジョンでは、世界文化遺産である富士山を核とし、産業、文化・芸術、交通、住環境の社会機能が相互に作用して、将来の社会ニーズに対応できる持続可能な地域のあるべき姿について描きたいと考えております。
事業者や団体など様々なステークホルダーと共通の認識をつくり、先ほど委員がおっしゃられたように、地域全体で豊かさを享受できるよう、それぞれのステークホルダーがあるべき姿の実現に向け、自律的に取り組んでいくビジョンを描いていくことを予定しております。
渡 辺 地域の住民のみならず、有識者、専門家の意見を伺いながら、ぜひ、長期的な視点に立ち、様々な産業のことも考えて策定を進めていただきたいと思っております。