渡 辺 農政産業観光委員会に付託されました議案の審査の経過及び結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第百三号議案、令和2年度山梨県一般会計補正予算の起業・創業活性化事業費のうち、やまなし創業チャレンジ応援事業費補助金についてであります。
「起業・創業支援による企業誘致が全国的な競争となる中、非常に先進的な事業と思われるが、補助対象者を市町村等が行う特定創業支援等事業の証明を受けた者としたのはなぜか。また、この補助金創設でどのような効果を見込んでいるのか」とただしたのに対し、「特定創業支援等事業として実施されるセミナーは複数回実施され、これを受講し証明書を受けた方は、創業を本県ですることが確実であること、また、創業に相当程度意欲のある方であると考えられるため助成の対象とした。補助対象を市町村等が行う特定創業支援等事業を受けた方とすることで、県と市町村が一体となって創業支援を行っていくことができるため、本県での創業が促進できるという効果もある。県では現在、2拠点居住に取り組んでいるが、この補助事業の創設で、県外の方に本県で創業するきっかけの一つとしてもらいたいと考えている」との答弁がありました。
次に、第百六号議案、令和2年度山梨県営電気事業会計補正予算の事業外設備改良費のうち、次世代エネルギーシステム開発事業についてであります。
「これまで米倉山で行ってきた次世代エネルギーシステムに関する研究開発をさらに進めるための事業だと思うが、どのような企業の入居を予定しているか。また、研究開発が、今後どのように展開するのか」とただしたのに対し、「入居者については、水素・燃料電池の評価機関であるFC─Cubicのほか、これまで米倉山の研究開発に関連した企業を中心に、山梨大学の共同研究企業、大学発ベンチャー企業等を想定している。水素・燃料電池分野で世界のトップを行くFC─Cubicなど、最先端技術を有する企業が入居することにより、これまで研究・開発してきた蓄電システムや水素製造システムが実用化に向けて加速していくものと考える。さらに、米倉山の既存施設である大規模太陽光発電所の電力を活用した水素による新たなエネルギーシステム開発など、次世代エネルギーシステムの幅広い技術開発への展開を考えている」との答弁がありました。
以上をもちまして、農政産業観光委員長の報告といたします。