令和元年6月定例議会 教育厚生委員会

 渡 辺 教育厚生委員会に付託されました議案及び請願の審査の経過並びに結果につきまして、御報告申し上げます。
 まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
 また、請願につきましては、請願審査報告書のとおり、採択すべきもの一件と決定いたしました。
 次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
 まず、第八十号議案、令和元年度山梨県一般会計補正予算のうち、ジュニアアスリートトータルサポート事業費補助金についてであります。
 「この補助金は具体的にどのような内容なのか。また高齢化する指導者の対策にどう取り組んでいくのか」とただしたのに対し、「12年後の令和13年の招致を目指している次期山梨国体時に、おおむね20歳代となり中心選手として活躍が期待できる、現在小中学生のジュニア層の発掘・育成のための練習会等の実施や、競技人口拡大につなげる取り組みの実施に対して助成していく。また、指導者の養成は課題となっているので、国体監督就任に必要な日本スポーツ協会公認のスポーツ指導者資格の取得のための経費に対し助成し、若手指導者の養成につなげていきたい」との答弁がありました。
 次に、心身障害児(者)歯科診療体制強化事業費補助金についてであります。
 「障害のある方に対して、安全な歯科治療を実施するための人材養成ということだが、この事業導入の背景は何か。また、どのくらいの患者が治療を受けることができるのか」とただしたのに対し、「一般の歯科医院では対応が困難な心身障害児(者)の歯科治療は、身体を軽く押さえる軽抑制等で行うが、この方法でも治療が困難な場合は、あけぼの医療福祉センターで全身麻酔治療を行っている。しかし、身体への負担が大きい等から、根本的な治療ができずに経過観察をしている方もいる。障害者用の静脈内鎮静法の麻酔治療ができる歯科医師を養成し、治療を諦めている患者に対し、安全で患者負担の少ない麻酔による歯科治療を導入することで、根本的な治療ができずにいる患者の8割近い利用を見込める」との答弁がありました。
 次に、愛宕山こどもの国再整備事業費についてであります。
 「設立から半世紀近くたっており、老朽化が進んでいるが、どのような再整備を行うのか。また、どのようなスケジュールで進めていくのか」とただしたのに対し、「愛宕山こどもの国は、再来年に開園50周年を迎えることから、利用者のニーズに対応するとともに、遊びを通しての仲間づくりや、愛宕山の自然を生かしつつ安全に楽しめるような、幼児から小中学生等の自然体験活動の拠点として、再整備を行いたい。施設の今後のあり方については、保護者などを入れた外部有識者から意見を聴取しながら、検討を進めていく。また、今年度は、基本計画を策定し、来年度以降、設計に入りたいと考えているが、具体的なスケジュールについては、基本計画を策定する中で、あわせて検討していきたい」との答弁がありました。  以上をもちまして、教育厚生委員長の報告といたします。